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  • 執筆者の写真kumon

『猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)』憎しみは憎しみを、争いは争いを生む


評価:69点/100点

カテゴリー:SF


あらすじ


 主人公であり、群れのリーダー:シーザー率いるエイプ(賢いサルたち)の集団は、人間たちに追われていた。人間たちは猿インフルのパンデミックによって、世界の人口の半分以上が死に絶え、感染したものは知能が低下し、言葉を失っていくのであった。一方、猿たちは猿インフルによって知能上昇、言葉を覚え、意思疎通ができるようになっていた。その結果、元々身体能力では勝てない人間は、猿たちの知能上昇を恐れ、次々に殺していくことになる。シーザーたちもその標的となっている。前作で人間に深い恨みをもったコバが人間との対立を求めたが、シーザーの手によって殺された。シーザーは人間と共存したかった。しかし、人間とエイプの共存はもはや絶望的であり、人間によって育てられ愛されたシーザーは困惑するのであった。


 人間に狙われたシーザーたちはどうなってしまうのか?猿インフルによって絶滅に向かう人間たちに未来はあるのか?猿と人間は共存することができないのか?いかにして、かつての名作:猿の惑星につなげるのかが、3部作完結の注目される作品となった。


映画を観て


 作品の設定で出てくる猿インフルは人間に感染することで、知能を低下させ、言葉を失わせるというものであった。逆に猿に感染すると知能向上。現実的には考えられないが、一気に猿の知能指数を上げなければいけない設定なので、仕方ないのかもしれない。もし、知能関係無しに、人間が対処できないウイルスがパンデミックを起こし、人類が絶滅の危機に陥ったとする。そうなれば、どのような行動が正しいのか意見が分かれ、今回の映画のような世界になってしまうのだろうと思う。戦争が起き、人類滅亡へ更に進むことになるだろう。医療が進み、そうなってしまわないことを祈るばかりです。また、人に感染する病気が他の種に感染するわけではなく、人類が絶滅すれば、他の種が生態系の頂点に君臨することになる。まぁそれが今回の映画のような猿とは限らないし、果たして人類のような文明が発展するのかもわからない。そう思えば、人類は本当に不思議で、すごいなと感じる。


 タイトル、聖戦記(グレート・ウォー)であるが、今回の作品で登場するシーンでシーザーが人間に抱く憎しみが、もの凄く描かれている。また、人間側の主張も理解できないわけではない。しかし、争いや虐殺は恨みを生み出し、更なる争いを生んでしまうだろう。戦争がいかに愚かな行為であるかをもう一度考えさせられる映画であった。また、例えば1人のA国の人が他国の人間を傷つけてしまったとしよう。その傷つけた1人は悪い人間で他の人は良い人間であったとする。しかし、傷つけられた他国の大半の人間はA国は野蛮な国だと思ってしまうだろう。これは国が違うだけでなく、学校や地域、企業などの全てに当てはまり、私たちは常にそのことを意識し、行動しなければいけないと考えられます。


 もし、宇宙人がきて1人でも勝手に攻撃してしまえば、地球は終わりですよね、、、まぁそんなことがあるのかはわかりませんが、可能性は0ではない気もしますね。


 また、この作品の評価が70点に惜しくも届かなかったのは、個人的に終わり方が好きではないからです。あくまで個人的にですが、、、しかし、シーザーの雄姿がしっかりと描かれた3部作完結の見どころは十分ある作品でした。


作品詳細


マット・リーブス

(10クローバーフィールド・レーン)


キャスト・代表作


シーザー:アンディ・サーキス

ブラック・パンサー

アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン

スター・ウォーズ/フォースの覚醒


大佐:ウディ・ハレルソン

ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー

スリー・ビルボード


作品予告⇩


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